数年前の話ですが
A社とB社の2社から内定をもらい、B社へ入社する意思が固まっている人がいました。
優秀な人材であったため、A社に内定辞退を伝えると強く引き留められました。
私はこう聞きました。
「A社に行く可能性はあるのですか?」
「いえ、B社に行くことは決めています。
ただ、A社の社員さんに今までよくしていただいていたので、どう対応すれば良いのか分からないのです」
優しいタイプの人でしたから、しょうがないとは思いましたが
いたずらに意思決定を延ばすことは相手にとって期待感を持たせることになり
逆に迷惑な話だと私は思いました。
「絶対にA社へ行くことがないのであれば、ハッキリと突っぱねた方が良いですよ。
もちろん誠実に、そして謝罪の気持ちを伝えて。
A社に行きそうな雰囲気が1%でも残っていると、A社のご担当者だって諦めきれないですよ」
このように話したことで
本人は強い覚悟を持ってお断りの意思を再度伝えたようです。
申し訳なさから明確な意思表示ができないことがありますが
答えが決まっているのであれば、嫌われる覚悟、叱られる覚悟でハッキリと伝えることが大切だと思います。