コミュニケーションを阻害する5つの要素

コミュニケーションギャップは様々な局面で発生しますが
大きく5つの要素があると考えられます。
1.認識ギャップ
認識ギャップとは、同じ対象を別のものとして認識してしまうことです。
例えば、目の前にある「白くて四角い物」を
Aさんは「豆腐」と認識し
Bさんは「石けん」と認識したとします。
そうすると、AさんとBさんの、その後のコミュニケーションは
かみ合わなくなってしまいます。
2.論理ギャップ
論理ギャップとは、同じ前提から別の結論を導いてしまうことです。
例えば
Cさんは「カラスは大きい。だから、カラスは怖い」と考えたとします。
Dさんは「カラスは大きい。自分は大きな動物が好きだ。だから、カラスは好きだ」
と考えたとします。
Cさんが「この前、カラスが飛んできてね」とだけ話したとします。
Cさんは、「怖かった」と思っているのに
Dさんは、「うらやましい」と受け止めてしまいます。
3.伝達ギャップ
伝達ギャップとは、伝言ゲームに代表されるように
最初に発信したメッセージが変形され、別のメッセージに化けることです。
例えば
部長が半分冗談で笑いながら
課長に対して「なんでこんなミスをしたんだ、バカ野郎」と言ったとします。
次に課長が
担当者に対して「部長が、バカ野郎と言ってたぞ」と真面目な顔で言ったとします。
部長はさほど怒っていないのに
担当者は課長の発言だけを聞き「部長を怒らせてしまった」と思ってしまいます。
4.忘却ギャップ
忘却ギャップとは、前のメッセージを忘れて蒸し返すことです。
例えば、新しく会社案内のパンフレットを作ることが決まっていたとします。
会議では、どのようなパンフレット内容にするかを議論しているのに
細かい議論をしていく中で、その前提を忘れてしまい
「そもそもパンフレットを作る必要があるのか」と蒸し返してしまい
パンフレットを作ることが決まった経緯から説明し直さないといけないことがあります。
このような事態が発生してしまうと
本来話し合うべき議論が行えず、非効率的な会議となってしまいます。
5.感情ギャップ
感情ギャップとは、相手に対する感情が客観的判断を曇らせることです。
相手の提案が、もっともらしい意見で
自分にとってもメリットがあることがわかっていても
相手のことがそもそも嫌いな場合、感情がついてこず
「動きたくない」「やりたくない」
という結果になってしまうことがあります。
日々の仕事において
このコミュニケーションギャップは極力発生しないよう注意する必要があります。
今日、久しぶりに初歩的なミスを犯しました。
今一度、コミュニケーションを丁寧に行っていくよう意識していきたいと思います。