今月の日経新聞の「私の履歴書」は物理学者の益川敏英氏ですが
記事を見ていて思ったことがあります。
私は理学部物理学科を卒業しているのですが高校時代は全くの苦手科目でした。
高校の授業があまりにつまらなく、そして説明が難しく
そのせいで勉強もしなかったため成績も悪く、大学受験でも物理を科目選択していませんでした。
ところが浪人して通った予備校の授業はものすごく面白く、成績もグングン上がり
物理が最も好きな科目になっていました。
しまいには将来ノーベル賞を目指そうなどと大それた考えを持つにいたり物理学科に入学。
しかし、大学の授業は高校と同じく面白くなく、2日目には授業をさぼるようになっていました。
そういう意味では心の底から好きではなかったのかもしれません。
私にとっての物理がそうであったように
教え方によって
教わる側の理解度や興味の持ち方が全く変わってくるということにあらためて気付きました。
特に私は今経営者として社員に教えたり、営業研修で営業マン相手に講師をしたりしています。
当たり前ですが、かなり責任が重いと感じます。
ただ一方で、私が物理を得意になったのは、成績を上げたいという必死な思いがあり
そのために苦手な物理の授業もしっかりと受け
勉強もかなりしたという基本的な姿勢があったからだとも思います。
そういう意味では、教える側の責任もありますが
やはり伸びるかどうかは本人の心構え次第ということになる気がします。