10年ぐらい前のゴールデンウィーク。
当時、三和銀行を辞めてコンサル会社に移って半年経過した頃。
連休前の仕事を終え
スーツのまま東京から愛知の実家に新幹線で帰省しました。
実家に着いてスーツを脱ごうとしたその瞬間
携帯電話が鳴りました。
上司からの電話。
上司「〇〇社のプロジェクトがトラブルになっている。
現場に顔を出した方が良い。」
私「実家である愛知に帰省してしまいまして。。。」
上司「戻ってきた方がいいな」
私「分かりました。。。」
そしてすぐにまた新幹線に乗り東京へとんぼ返り。
トラブルの現場であるお客様の事務所に着いた頃には
トラブル解消の目途がたっており
私の役目はなかったのですが。
このお客様は
私が営業担当をしていましたが
実質的には上司が受注した案件で
私は上司をサポートする位置付けでした。
いまの私なら
このプロジェクトの状況を日々観察し
何かあればすぐに現場に行ったでしょうが
この頃の私は
そもそも営業担当者としての自覚もなく
プロジェクトがトラブルになりかけていることも知りませんでした。
師匠は仕事の厳しさや営業の責任を私に指導しようと
ゴールデンウィーク中に実家からとんぼ返りをさせるという
あえて厳しい指示を出したのだと思います。
ゴールデンウィークになると
毎年、この出来事を思い出し、師匠の指導に感謝しています。
この出来事はポイントが2つあると思っています。
一つは、こういった厳しい指導をしてくれる方と出会えたことに感謝したいということ。
もう一つは、厳しい指導、一見理不尽に思えることでも
その時点では納得できていなくても素直に聞き、行動に起こしたということ。
成長スピードが速い人は2つに分かれます。
素直ですぐに行動を起こす人。
頑固で人の言うことをなかなか聞かないが
極めて優秀で、自分なりに良く考えており
しっかり成果をあげて周りから文句を言わせない強さを持っている人。
後者は天才的な人で、私はほとんど見たことがありません。
ですから、素直+即行動することは
成長スピードを高めるための必要条件ではないかと思います。